「吟醸掌篇」vol.2


■ contents ■

 

詩と小説】

大原鮎美「蜆」(画・たらこパンダ)

志賀泉「花火なんか見もしなかった」(画・坂本ラドンセンター)

なかちきか「ゴンドラドラ」(画・木村千穂)

・坂野五百「冬芽」(画・こざさりみ)

・久栖博季「うしをきりとる」(画・たらこパンダ)

・栗林佐知「秋の超音波」(画・耳湯)

 

【読書人コラム・紀行】

空知たゆたさ

「わたしの愛する短篇作家② アイザック・シンガー──記念碑としての文学

 (画・坂本ラドンセンター)

愚銀ともよんだ

「どこどこ文学の短篇 わたしのベスト3 朝鮮・韓国の文学篇

踏・江川盾雄「去年の読書から わたしの短篇ベスト3」

高坂元顕山岳紀行 越後駒ヶ岳 滝ハナ沢」(画・プラム・プラムデザイン事務所)

 

【装幀・装画】

山﨑まどか

【裏表紙カット】

木村千穂

『吟醸掌篇』vol.2

ISBN978-4-9908862-1-9

A5判、92ページ

800円+税

2017年8月3日刊

(品切れ中/汽水空港さまハイツくろねこさまにあります)


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■profile■

 

大原鮎美(おおはら・あゆみ)

千葉県生まれ。日本詩人クラブ会員。元バンドマン。曲作りが詩作のはじめ。

ツイッター上で毎日発表される詩と写真が、表現者たちから尊敬を集めている。

詩集に『次の駅まで』(銀河書房)、『月光苑』Ⅰ~Ⅴ(土曜美術社出版販売)、

共著に、電子書籍『ヒドゥン・オーサーズ』(惑星と口笛ブックス)。

『月光苑』はライフワーク。今年(2017年)、Ⅵを発行予定。@kazeshore

 

志賀泉(しが・いずみ)

福島県南相馬市生まれ。県立双葉高校出身。

二松学舎大学文学部卒。2004年「太宰治賞」受賞。

著書に『指の音楽』、『TSUNAMI』(ともに筑摩書房)、

さらにこの春、『無情の神が舞い降りる』を10年ぶりに筑摩書房より発行、

注目を集める。

「立入禁止区域、双葉~されどわが故郷」(佐藤武光監督)、

「原発被災地になった故郷への旅」(杉田このみ監督)など、

映画制作にも携わる。

 

なかちきか(なかち・きか)

代々木公園文芸部同人。

「しかし同人誌「ヨヨミ」を3号まで出して部活は休止中。

再開が夢です」。

たまに路上で段ボールに絵を描いたり、路上で植物を育てたり、

路上でてつがくカフェを開いたりしている。ふだんは会社員。

 

坂野五百(さかの・いお)

東京女子大学卒。百貨店勤務を経て、ライターに。

別筆名にてコミックのノベライズ、ゴーストライティング、

現筆名にて雑誌やムックの取材・執筆などに携わる。

2002年小説現代新人賞最終候補。

2012年松本清張賞二次審査通過後に休筆、今回の「吟醸掌篇」vol.2で復活。

仕事でどんなに活字にまみれようとも、「読書」は別腹という

「活字中毒」を通りこした「活字変態」と呼ばれている。

 

久栖博季(くず・ひろき)

弘前大学人文学部卒。北海道在住。

 「書くことが暮らしを侵略していくということ。その侵略から暮らしを守ろうとすること。

その戦いの中でしか書けないものがあると信じて今日もひとり、トイレットペーパーの芯を

望遠鏡みたいにのぞく」

文学界新人賞第三次予選(第122回)、群像新人文学賞二次予選(第60回)通過。

2021年新潮新人賞受賞!!

 

栗林佐知(くりばやし・さち)

本誌編集・発行人。

札幌市生まれ。神奈川県育ち。富山大学人文学部卒(文化人類学専攻)。

2002年小説現代新人賞、2006年太宰治賞受賞。

著書に『ぴんはらり』筑摩書房、『はるかにてらせ』『仙童たち』未知谷。@kuribayashiS

 

 

空知たゆたさ(そらち・たゆたさ)

海外文学の翻訳を中心に濫読。とくに中欧文学に惹かれる。

今は、中世ヨーロッパ文学をある程度体系的に読む準備をしながら、やはり濫読に

溺れる日々。@Hako_Otokos

 

愚銀(ぐぎん)

埼玉県生まれ。林浩治名での著書に、『在日朝鮮人文学 反定立の文学を越えて』『在日朝鮮人日本語文学論』『戦後非日文学論』(すべて新幹社)、『まにまに』(新日本文学会)など、

論文に「金石範文学論・在日の実存を済州島に結ぶ」(『神奈川大学評論』第83号)など。

「愚銀のブログ」http://kghayashi.cocolog-nifty.com/blog/運営。

 

ともよんだ

月に一度都内で読書会「韓国文学を楽しむ会」読書会を開催。

日本語に訳された韓国文学を全部読むのが夢。

 

言葉と鳥が好き。夏目漱石、安部公房、G・K・チェスタトン、エミリー・ディキンソン、

オクタビオ・パスを愛し、詩情を求めて読み散らかしている。

なけなしの記憶力でストーリーテリングを学習しながら、

水曜日には図書館ボランティア。

 

江川盾雄(えがわ・たてお)

東京都生まれ。執筆者のなかでたぶん最年長。元編集者。

小説を読むのが何よりも好き。俳句・短歌にも興味津々。 

  囀に古墳の人も眼を覚ます(「東京俳壇」2017年5月28日付)

 

高坂元顕(こうさか・もとあき)

文学はまるでやらないが、登山歴は40年以上。

 

 山﨑まどか(やまざき・まどか)

本誌ほかNPOを中心にイラスト・デザインの仕事をするかたわら、

女性支援施設で作業担当として日々迷走中。

お仕事のご用命は、https://madokayamazaki03.jimdo.com/

 

木村千穂(きむら・ちほ)

画文集『中庭の少女』(ヘルスワーク協会)。

藤澤三佳『生きづらさの自己表現』(晃洋書房)にインタビューが収録されている。

同書の表紙も担当。

 

たらこパンダ

本音を代弁する〈そぼく犬〉ラインスタンプ好評発売中

 

 

坂本ラドンセンター(さかもと・らどんせんたー)

東京都生まれ。中央大学文学部中退。

マンガらしきもの、イラストまがいのもの、ウェブアプリなどを制作。

現在スマートフォン用のゲームを開発中。なんでもできちゃうすごい人。

お仕事ご用命は、http://bit.ly/radoncenter

 

こざさ りみ

植物の絵が得意。

写実的なのになんだかかわいい花の絵に定評があります。

 

PLUMP PLUM(プラム・プラムデザイン事務所)

雑誌、書籍のデザイン・挿画で活躍中。

お仕事のご用命は、http://plump-plum.com

 

耳湯(みみゆ)

核心をついた血だるまの叫び「この世は地獄絵日記」を

編集部の要請によって鋭意、執筆中でしたが。。。

 

vol.1のprofile